リリリ、リリリリリリリ、リリリ…………

「朝ー…。」
目覚ましの音で
目が覚めた私はすぐに起き上がった。

昨日知った事実が嘘だったらいいのに。
少し胸が痛んだ。
でももう涙は枯れた。
私はきっともう泣くことはないだろう。



ーーー私は朝ごはんを
食べるとすぐに病院へむかった。

そして要君のいる場所へ行くことにした。

「おはよう。」

ガラスの外から呼びかける。

返事がないのは分かっている。
でもどこか心の奥でいつか“なんだよ”って言ってくれると期待している私がいる。

「要君~!!
さっきね、ここに来る途中さ、空見たの。
ほら見て、あんまりにもキレイだから写メ撮っちゃったぁ!!ほらっ!」

私はガラスの向こう側で眠っている要君を
呼びかけた。

「今は冬だからキレイな星は出ないけど、
夏だったらすんごいキレイな星空になると思わない?」
私は笑って言った。
「また流れ星流れたりして!!
今度はお願いしなきゃっ」

要君の発症を遅らせる
薬が見つかりますようにー…って。