「本間ごめ~………」

私が見たものは恋星愛空という曲のCD。
「どうしたんや~??
あ、その曲好きなん?かしたろっか?」

雄樹も落ちたCDを拾う手を止めて恋星愛空のCDを見つめた。

私はただ、黙ったまま下をむく。

「なぁ、この曲いい曲やんなぁ~」
雄樹は私の手からCDをとって言った。

恋星愛空ー…。

要君と出会ったあの日…
初めて歌った曲。

要君と一つになったあの日…
初めて聞いた曲。

ねぇー…なんでこんなことで要君のこと思い出しちゃうのかな。

ねぇ…なんで雄樹という新しい彼氏がいるのに要君のことー……………………


「……………っ」

私は静かに涙を流した。