私ー…弱い。
私…弱いよー…。

誰かの支えが必要でー…。
でもその誰かはー…。

葵衣でもなく
智咲でもなく
圭人でもなく
ニッシーでもなく
お母さんでもなく
汐菜ちゃんでもなくー…。

要君なのかもしれないー…。

要君が私の心からドンドン消えていくのが怖いー…。
目、鼻、口、耳、声、手、足。
全ての記憶がなくなっていくー…。

いや、いっそ無くしてほうが楽なのかもしれないー…。

無くして、楽になったほうがー…。

無くして新しい何かを得ればいいんだ。