消えない傷ー…。
暖かい傷…。
風はもう冷たく変わっていくー…。
その瞬間…私はいつも思いだしてしまうんだ。

ーーーーーーーー要君。

ねぇ…私ねー…。
最悪だよー…。


「要君の顔ー…忘れちゃったー…。」

…………ね、最悪でしょ?

今、思い出そうとしたー…。
でも浮かばなかった。

私の頭から要君に消えてしまった証拠なの?

ねぇー…ねぇー…

なんでよー…。

「うっ…っつ…うううっ」

久しぶりに泣いたー……。
こんなにも普通で、こんなにも幸せな毎日だったのにー…。

私の心に要君がいる限り、
私は立ち上がることができない。