汐菜ちゃんの言葉にふと我にかえった。

「………!!!」

汐菜ちゃんが手に持っていたもの。
ーーそれはHIVの携帯用薬だった。



ヤバい!バレた!

「ねぇ…華波…え、HIVなのの?!?!!?ッッ」

じわじわと汐ちゃんの目にたまる涙。

もう…言うしかない。

「ーーーそうだよ。」


私の目からも涙がこぼれ落ちた。

ねぇ…私のこと軽蔑して…。

軽蔑して…追放していいよ。