もしかしたら、2人で過ごすのなら生活の何の足しにもならないかもしれない。

それでも貯めたものだし大切なものだから。


封筒の中を開けて少し驚いた顔をした。


「え、めっちゃ入ってる。さすがじゃん」

「…どうも。まあ、頑張りましたから」


今までの頑張りを褒められている気がして、とても嬉しかった。


「よし、じゃー出掛けてきまーす」

「私も、午後から喫茶店バイト行きます。」

「うん、また行く。」


そう言い、リュックを背負って金髪さんは家から出ていった。