すると、ガチャリと鍵をかけられた音がした。どうやら扉を完全に閉められたようだ。
えっ……どういう…
「俺さ?今日でこのアルバイトやめんのよ」
とてもとても嫌な予感がして、私はゆっくりと壁に背中をつけるように後退りする。
逆に、男の先輩はゆっくりと私に近づいてくる。
「彼女にはフラれて。色々ストレスとか溜まっててさぁ?解消させてよ」
「ひゃっ…!!!ちょっ」
視界には、男の先輩と明かりがポツンと付いた天井が見えた。
気づけば、ソファーに押し倒されていた。
「ま、女の体だしいっかな」
「ちょっ…やめっ…」
仰向けに押し倒された私の上を先輩が重なるように乗ってきた。急に重なる体重で身動きが取れなくなる。
生温い大きな男性の手で口を抑えられて。声にならない声しか出せない。
「んっ……」
生温い手で色んな箇所を触れられた。揉まれたり触られたりする感覚が気持ちが悪い。
髪や胸、おしりや太ももの足…………
震えが止まらない。こんなの初めてで全身に鳥肌が立っているのがわかる。
気持ち悪い。本当に本当に、怖い。
誰か……どうしよう…
扉は、ガラスなどなく歌う人のために中が見えなくなっている細工だ。もう、駄目…
完全なセクハラ行為をして、色んな箇所を触った手を戻した後、終いには…