「ってかそんなに俺のこと見てたんだ?」

「あ、いえ普通に見てただけなので」

「ずっと俺のこと見てきてるよね?俺に惚れたんだろ?」

「は?違います。」

「はは。そうかと思ったわ」


見ていることがバレていたのが恥ずかしくなる。だけど、そんな気持ちは1ミリもない。


やっぱり、この人はチャラくて、人生楽しんでまーすみたいな奴なのだろうか。

いやでも、あの目を見た私はそれを信じない。いや、信じたくない。


「んじゃーありがと店員さん。また来ます」

「…お待ちしてます。」


ペコリと頭を下げる。

最後は店員さんぽく、言ってみたのだった。