猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。




となると、今はただの後輩くんってことにしておいたほうがいっか。


「う、うんっ。後輩として仲良くしてるの!」


「じゃあ、そっちもただの後輩くんか」

萩野くんまで“ただの後輩くん”って強調してるし。


このふたり、あんまり相性よくない?

それにさっきから黙ったままの梵木くん。


ちらっと顔を見ると、表情筋が死んでるのですが。


笑ってるけど、めちゃくちゃ不自然というか。


わたし何か間違ったこと言ったかな……!?


「そうだ。これで委員会も解散みたいだし、那花さんさえよかったら俺と一緒に帰らない? 家まで送るよ」

「え、あっ――」


わたしが返事をしようとしたら……萩野くんから見えないように、梵木くんがわたしの小指をキュッと握った。