猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。




キスばかりに気を取られてるわたしっていったい……。

ほんとは、なんでキスしたの……って聞きたい。


柚和くんの今の気持ちが知りたい……なんて贅沢かな。


駅まで柚和くんと帰る途中。


町内の掲示板が、ふと目に留まった。


「夏祭りかぁ。もうそんな時期なんだね」

「あと少しで夏休みですもんね」


大きな花火も上がるみたいだし、一度でいいから彼氏と夏祭りデートしてみたいなぁ。


「彼氏と夏祭りデートですか」

「え!?」


わたしいま無意識に口にしてた!?


「顔にそうやって書いてありますよ」

「柚和くんぜったいエスパーだ……」


「咲桜先輩がわかりやすいんですよ」


これだから柚和くんは敵に回せないんだよ。


すると、空からポツリと冷たい雨粒が。