「あそこまで言われて言い返さなかった先輩は、あの人よりずっと大人だと僕は思いますよ」
「っ……」
柚和くんの優しさに触れると、胸のあたりが変なふうになる。
ざわざわして、ドキドキうるさくて。
「か、かばってくれて、守ってくれてありがとう……っ」
「僕は咲桜先輩に対して思ってることを素直に言っただけです」
何それ、ずるいよ柚和くん。
それは柚和くんの本心なの?
それとも、表の顔をうまく作ってるだけ?
柚和くんが優しい……せいにしたい。
「ゆわ……くん……」
気づいたら、自分から柚和くんを求めるように……もっとギュッてしてた。
こんな大胆なことしてるの、自分でもどうしてかわかんない。
どうしてだか柚和くんに甘えたくて。

