猫をかぶった完璧イケメンくんが、裏で危険に溺愛してくる。




こうして話してる間も、首元が気になってしかたない。

あ……でもそういえば。


今朝、柚和くんがわたしの首元を見て何か言ったような。


「先輩のくせに生意気」

「柚和くんさっきから口悪いよ」


「誰のせいですかね」

「し、知らない……!」


ぬぁ……もうこれじゃらちが明かない。


やっぱりこのまま逃げるしかない――。


「だから、俺が逃がすと思う?」

「うぅ、人の思考読み取らないで……っ!」


「咲桜先輩がわかりやすいんですよ」


わたしの片手をスッと取って、そのままギュッとつないできた。


まるでわたしが逃げないように、つかまえてるみたい。


「な、ぅ……こ、こんなことしたら目立つよ」


周りに人がいるのに。

こんなの見られたら、変に噂になっちゃう。