「この間から理久斗先輩とケンカしてるすか?」


「…ケンカはしてないけどギクシャクはしてるかな」


「何で?」



「幼なじみがちょっと大変らしくて、私の事はいいから彼女の事を考えてって……言ったの」



「理久斗先輩は優しいからなー」


「そうね、だからそっちが落ち着くまでは…」



「……すんません、生意気言います……愛菜先輩の事が大好きな理久斗先輩が、愛菜先輩からそういう事を言われたらきっとまたへこむと思います」



「どうして?私だってつらいよ、元カノと毎日一緒にいるんだよ?」



「元カノなんすね」



愛菜は頷いた。



「それなら愛菜先輩の言うこともわかります、俺、やっと凛華先輩に振り向いてもらってすげぇ嬉しいんすよね、理久斗先輩も一年の時から俺より長い一年以上思い続けてきてやっと付き合えるようになって凄く嬉しいと思います」



「だから?」



「愛菜先輩の事を考えないことないと思いませんか?確かに元カノさんは大変かもしれないけどそれは別で愛菜先輩は笑ってないと!2人ともすげぇ顔色してるし」



愛菜は自分の顔を触った。




「理久斗先輩はわからないですけど、俺は距離を置かれたらもうダメだって思い込んじゃいます」



「でも3日までは会えないんだよ」



「電話もLINEもあります!」