「何してたの?ケーキ全部食べちゃったよ」

「いいよ」


ご馳走さまと愛菜がお皿を下げる。


愛菜にさっきのアクセサリーを入れてと先に用意していた袋を渡すとありがとうと袋を持ち、アクセサリーを入れに行った。


ねえねえと愛菜が戻ってくる。



「明日、凛華達って遊園地に遊びに行くって知ってる?」


「いや、達ってもしかして響と?」



「うん」


「それは付き合うのかな?」


「付き合ってデートに行くって訳じゃないみたいよ」



「そっか、響は嬉しいだろうな」



「そうだね(笑)」



「何か、ごめん」



「何が?」


「そういう遊園地みたいな所に連れていってあげれなくて……バイトはうちの学校は禁止だし、みんなどんなお金の使い方してるんだろって時々思う……」



「そうね、凛華も結構使う子だわ……でも私はお家でゆっくりも好きよ」



「アスリートなのに?」



「うん、普段動くからゆっくりしたい、あと寒いの苦手は本当よ(笑)」



「ありがとう」


気を遣ってくれてる、優しいな



「愛菜、もう時間だけど、帰る?それとも…」


「えーっと……やっぱりりっくんとまだいたい……いいかな?」



「…わかった」



それからはお互いの小さい頃のクリスマスプレゼントの話をした。



愛菜は目が悪くなるからってゲームは買ってもらえなかったから本のプレゼントが多かった事、親や兄について行動してたから暇潰しにたくさん本を読んで勉強もしていたこと。



だから欠席だらけの義務教育だったけどA学園にも入学出来た事。



休んでばかりで中学の時は友達はあまりいなかった事。