はじけた想いは。

すっと差し出された手
私の返事は初めからひとつだけ



「はい、よろしくお願いします」



まさか両想いだったなんて思いもしてなくて、私の恋は実を結んだ



「小路さん、これからは甘雫って呼ぶ。ずっと呼びたかった」

「うそ…」

「うそなんかじゃないから」



優しい顔で微笑みながら私の頬に手をあてて、親指は唇に触れるか触れないかの位置で止まる


「〜〜っ!!」

「甘雫、俺のことも名前で読んで」

「……とくん」

「甘雫、聞こえない」


いじわるに笑う彼
こんな顔もするんだと知って、また1つ知らなかった律屋くんを知ることができた



「みな、と…くん」

「今日はここまで。名前で呼べるようにしてて、甘雫」



彼は私の名前を言ってくれるのに慣れてないからって恥ずかしがって呼べないなんてダメだよ
彼女失格って思われちゃう