はじけた想いは。

「ごめん、おまたせ」



お詫びにこれ、と渡してくれたのはチュロス
一度は食べてみたかったからまさか今日それが叶うなんて



「ありがとう」

「ん。」



彼がぱくついているのはチーズハドック
思ったよりもチーズが伸びているからできたてみたい



あっつ、と言いながら食べる姿がなんだか可愛いと思えてしまう
私のチュロスにはシナモンがふりかけられててものすごく美味しかった



「お金払うね」

「これくらいへーき」

「でも…」



渋る私に今度ジュース奢って?それでチャラと言ってくれたので、わかったと頷いた



それからバンドや展示物を見て回ったり、食べないなと思ったものをちょくちょく買って食べたりできて満喫した



「そろそろ戻ろっか」



彼の一言でついにこのときが来ちゃったと、楽しくて夢のような非日常から現実に引き戻された



「あのね、言わなくちゃいけないことがあるの」