「柚ちゃん、今日の合同飲み会行くでしょ?」


後ろから肩を叩かれて、振り返ったら実奈ちゃんがにこにこしながら、立っていた。


「うん。その予定だよー」


返しながら、廊下をいっしょに歩く。


「大輔くんと白石さんも行くって言ってたよね。楽しみだねー」



そうだねー、


言いながら、早くも気持ちは夜の飲み会へ飛んでいる。


合同飲み会と言っても、課長なんかの上役は来ない、気軽なものだし、実奈ちゃんといっしょに飲めるのも、楽しい。


しかもそこには、白石さんもいるのだ。


楽しみなことしかない。