ひとたらしどうし

「……触りたい、です…」


「……え…?」


ささやく位の声量でも。


少し動いただけで、肩と肩かぶつかる距離、だ。


ちいさな声だって、白石さんに届いていないわけが、なくて。


だからたぶん。


戸惑わせている、白石さんを。


でも、素直な気持ちしか沸いてこないし、素直にそう思うのだ。


触れてみたい。


触れたい。


その頬、に。