ひとたらしどうし

白石さんの破壊力に、息も絶え絶えになりながら、なんとか終えた午後からの残りの仕事。


まだ、てのひらに残るのは、白石さんのやわらかな熱、で。


仕事中も、なんどもなんども、自分のてのひらを眺めては、にやにやしてしまう自分に我ながら苦笑い。


白石さんとのやりとりは甘すぎて、ずいぶん時間が経ってしまった気がして、急いで現場に戻ったら、


「お、早かったな。えらいえらい」


北野さんに褒められて、なんだか複雑な気持ちになる。


白石さんとの時間は、瞬く間に過ぎてしまうのだ。


だから、いっしょにいられる、一分一秒を大切に過ごそうと、ココロに刻んだ。