ひとたらしどうし

「…朝野さん?どした?ぼーっとして」


気がついたら白石さんが、私を覗き込んでいる。


「…あ、いやいや!なんでもないですッ!」


てのひらを大きく振るも。


「なんでもないことないでしょ。どした?」


熱でもある?


気がついたときには、白石さんのてのひらが伸びてきて、私のおでこに触れている。


……てのひらの熱を感じられるパターンが、ひとつ増えたな。


なんて、無意識に考えている。


私、相当、重症、だ。