ひとたらしどうし

そんな朝のやり取りを思い出してしまったから、横に座っている白石さんを急に意識してしまう。


いかんいかん。冷静を保たねば。


思えば思うほど、横が見られなくて。


「ん?どした?」


横から、白石さんが私を覗き込む。


その目の色は、やっぱりやさしくて。


触れたい、なんて無意識に思ってしまう。


ざわざわとした食堂内なのに、白石さんの目を見つめるだけで、無音の世界がやってくる。