ひとたらしどうし

「『勝手に』じゃ、ないでしょ」


オレも、『恋人』だと思ってるよ?


これからお互いにもっともっと知っていって、さ?


世界一の『恋人』に、なりましょう。


向かい合ったまま、差し出された右手の小指。


そっと差し出した私の小指は、白石さんの小指にいとも簡単に絡まった。


大きなてのひらを、頼もしく思う、夜道。


これから続くであろう、毎日を照らしてくれる。


ふふ。


思わずこぼれた、笑み。


ふふ。


隣で白石さんも笑っている。


なんだか、似た者同士、だ。