ひとたらしどうし

「ん?どした、どした?」


そんな私の変化に鋭く気がつくのは、私の『恋人』、で。


頭の中で、『白石さん』を『恋人』に無意識に、変換している自分に、苦笑い。


でも、変換せずにはいられない、オトメゴゴロも分かって欲しいな。


「…正直に言っちゃうと、『白石さん』を頭の中で、勝手に『恋人』に変換して、ひとりで喜んでました」


気持ち悪いヤツ、ですよね、すみません。


あー、なんか暑いなぁ。


てのひらで作ったうちわで、自分の顔を扇いだ。


その、私の左手を掴んだ、白石さん。


両手が、白石さんの両手に繋がれている。


向かい合わせで、見つめ合う数秒は、生まれてこの方、いちばん尊い数秒、だ。