ひとたらしどうし

「…ほんとにッ?!おぉ、良かったー!」


…ちゃんと伝えて良かった。


つぶやいたと同時に、繋がったてのひらを引いた、白石さん。


強く引かれたはずなのに、とてつもなくやわらかに抱き締められている。


「…あぁ、良かった」


今まで、頭の上から聞こえてきた声は、今度はくっついている胸の中から直接響いてくる。


ぐんと、近くなった距離が、シアワセを連れてきてくれる。


好きです。


気がついたら、素直な気持ちが口をついていて。


うん。オレも、好き。


白石さんの好き返しが、とてつもなく嬉しい。