ひとたらしどうし

「つまりは、さ。つまり、は」


…あぁ、この期に及んでうだうだなにを言ってるんだ、オレは…


ちいさくつぶやいた、白石さん。


「好きです!朝野さんがッ!!」


がばり、と、勢いよく顔を上げた白石さん。


かちり、と音がしたような気がして、まっすぐに合わさった視線。


その姿を少しでも、目の端に映したくて、四苦八苦していた毎日。


そのひとの視線を一心に浴びられている、今。


……あぁ、なんて、シアワセなんだろう。


目を合わせたまま、大きくいちど、うなづいた。