ひとたらしどうし

「……、」


「……、」


またも、コトバをなくしてふたり、見つめ合う。


「……あ、の。…このー、ふたりの?感情のすりあわせを、しませんか?」


あなたとオレの、と言うように順番に人差し指を向けた白石さん。


「…あ、は、い」


「…おぉ、いい?大丈夫?」


うなづいた私を確認した白石さん。


「…あ、んーと、まず、まず、あれだ。ミントのタブレット。あれは、ですね。そもそもがコンビニで朝野さんを見かけたことがあって」


いつもは真っ白の制服で、あんまり表情がわからなくて。でも、声とかしぐさとか可愛らしいひとだなって、思ってて。そうしたら、私服姿で髪の毛も下ろしてて。なんかぜんぶが可愛くて。


空いている右手で、身振り手振りでそんなふうに話し出した、白石さん。