ひとたらしどうし

はぁはぁ、と、あがっている、息。


隣を見たら、叶夢さんの息もあがっていて。


「…あー、やばい。柚ちゃん、可愛すぎる」


切れる息の合間で、息も絶え絶えに、叶夢さんがそんな風に言うから、思わず声を出して笑ってしまう。


「なんだよー、もう。おじさんだってバカにしてる?」


拗ねたような表情で、叶夢さんが言うけど、まだその口調は息も絶え絶え。



「ふふ。そんなにムリしてしゃべらなくても」


そんな私のからかいに。


「あー、バカにしてるな?ますますバカにしてるな?」


言いながら、軽く私の鼻先を噛んだ、叶夢さん。


「きゃ!叶夢さんやめてー」


びっくりして、ちいさく叫んだら、今度はくちびるに軽いキスを落としてくれた、叶夢さん。