ひとたらしどうし

気がつけば、ベッドの上で、叶夢さんに両手を組み敷かれている。


組敷かれていると、いうか。


私の両手のてのひらは、叶夢さんのてのひらに絡み取られていて。


無意識に、私もそのてのひらを、ぎゅっと握っている。


その、叶夢さんのてのひらの熱は、熱いほど。


火傷してしまう。


でも。


そうやって、痕を遺して欲しい。


2度とは消えない、痕を。


相反する気持ちは何よりも。


尊い、と、思う。