ひとたらしどうし

「中にはいっているのを…」


「ん…?中に…?」


言いながら、白石さんが取り出したもの、は。


「…どうして開けてないの…?」


「…もったいなくて。すごく嬉しかったから」


声がちいさくなってしまった私に、


……そん、なん…


私よりもちいさな声で、つぶやいた白石さん。


「…え…?」


繋がった手のひらがいちど、ぎゅっと握られた。