ひとたらしどうし

あっという間に、過ぎ去ってしまう時間を、叶夢さんの中に刻み付けたくて、ぎゅっと、つながるてのひらに力を込める。


爪の跡がつくほどに力を込めたら、このふたりきりの時間は永遠になる?


私の今、この瞬間のウソのない気持ちを、叶夢さんの中に埋め込める?


次々と、ココロに浮かんでくる感情を、余すことなく、叶夢さんに伝えたいけれど、こんなんじゃきっと、こんな私の感情じゃ、幼すぎる気がして。


そんな自分の感情をもて余して、戸惑いなのか、躊躇なのか。

 
そんなことを、つらつらと考えていたら。


他のことに気を取られて、緩くなった、叶夢さんのてのひらを握る、チカラ。