ひとたらしどうし

ふたりきりの、車内の空間は、いつもよりぐっと、濃密に過ぎて行く。


繋がったままの右手と左手。


ちらちらと重なる、視線。


これから、ふたりきりで過ごす時間を想って、欲しているのは、お互いに、で。


むせ返るような、期待と愛に満ちている。


こんなに素直で、


こんなに素直になってもいい空間は、他にはなくて。


そんな空間を作り出せたのは、叶夢さんと私だからだ。