ひとたらしどうし

「…それ…、」


うん?


ハンドルを握る、叶夢さんの腕を指差した。


「うでまくり、いつものだな、って」


うん。


「いつもとちっとも変わらない、叶夢さんといられて、シアワセだな、って」


言ったか、言い終わらないかのタイミング、で。


叶夢さんが、私の頭の後ろに手をまわした。


流れるような動作で、そのまま抱き寄せられる。


触れるだけのキスを、いちど、にど。


繰り返される優しい刺激に、『もっと、もっと』多くを望んでしまう。