ひとたらしどうし

…柚ちゃん…


…柚ちゃん…、


不器用な私からのくちづけの合間に、叶夢さんが私を呼んでくれる声が頭の中に響いていて、ぼーっとする。


今度は、オレの番、だよ?


何度目かの息継ぎの合間に、射し込まれた叶夢さんのコトバ。


合図のように、世界が反転した。


運転席に、背中を押し付けられる。


今度、私を見下ろしているのは叶夢さんの、ほう。