ふ、ふふふ。


ぷッ!ごめん!!我慢できない!あはは!!柚ちゃん、かっけー!!


目を白黒させたあと、顔を真っ赤にして踵を返して、行ってしまった、高崎さんを見送ったあと、おもむろに、叶夢さんが隣で笑いだした。


今更ながらに、膝が震えている。


でも。


全部、全部。


高崎さんに言ったことは、本心で。


でも、でも。


叶夢さんのことを、思えば思うほど。


高崎さんの気持ちも、わかる。


わかりすぎる。


叶夢さんを好きなのは、私だけじゃ、ない…