ひとたらしどうし

「へぇー、そうなんだね」


高崎さんの視線が、私の頭のてっぺんから爪先まで、ゆっくりと何度も往復していて、居心地の悪さを感じる。


「叶夢、好みのタイプ変わったの?」


私の方をちらり、と見たあとはもう、高崎さんの視線は、叶夢さんだけしか見ていない。


あ!このピアス、覚えてる?


耳たぶを少し引っ張って、叶夢さんの方へカラダをふわり、と、向けた高崎さん。


その耳元には、繊細に花の形に編み込んである、ゴールドのピアスが揺れている。