ひとたらしどうし

そんな私の姿を見ていただろう、叶夢さん。


おもむろに、叶夢さんのてのひらが、私の肩に回されたと思ったら、そのまま、流れるように、ぐい、と、引き寄せられた。


「柚さん。朝野柚さん。付き合ってるんだ。結婚しようと思ってる」


コトバまで、流れるよう、で。


最後の文面を、聞き逃しそうになって。


今しがたの、叶夢さんの発言を、頭の中で再生する。


最初は、私の紹介、で。


次に今の現状、で。


…最後、は…?


なんつった……?!