ひとたらしどうし

『ふたり』の距離、と、私の距離は今、途方もなく長い距離に感じて。


この場合の『ふたり』は、


叶夢さんと私ではなく。


『彼女』と叶夢さんなのだ。


たぶん、時間にして数十秒だったはず、なのに。


とてつもなく、永い永い時間に感じてしまう。


ようやく叶夢さんが、つながっていた右手と左手を空いている自分の右手で押さえるように離した。


それを見て、少し、安心した気持ちになる。