ひとたらしどうし

なんでもないような、ありふれた献立は。


ふたりで決めたからこそ、特別に、なる。


今まではひとりで、当たり前のように、食べていた夕食は。


叶夢さんとふたりで作って、ふたりで食べるから、楽しいし、美味しいし、シアワセ。


食材がぱんぱんに詰まったエコバッグを、ふたりとも片手にぶら下げて、空いている右手と左手を、つなぐ。


叶夢さんと私のあいだには、どんなものも入れないな。


だって、きつくきつく、この手を結んでいるもの。