ひとたらしどうし

アイスクリームを注文する列に並びながら、喧騒の中、叶夢さんがまっすぐに私を見つめてくれているけれ、ど。


その視線に堪えきれずに、下を向いたままの、私。


そんな私のことなんて、すべてすべて、お見通しの叶夢さん。


「柚ちゃん」


でも。


そんな私のことを、お見通し、でも。


私を呼んでくれる叶夢さんの声は、決して茶化すようなものでは、なくて。


その声は、深い深い、愛情に満ちている