ひとたらしどうし

「…もうッ!!反則!!叶夢さん、反則!!」


がばり、と上げた顔。


その勢いのまま、告げた私のコトバ、に。


「…だっから、声!声でかいって!!」


慌てたように、瞬時に、てのひらで口もとを塞がれた。


そのやわらかな熱に、絆されそうになる、気持ち。


…あぁ、もう…


今すぐにどうにかしてほしい…


なんて、どこまでも素直な思考の狭間で、思ったり、する。