ひとたらしどうし

「柚ちゃんには敵わないよ。たぶん、一生、ね」


叶夢さんの口から出た、『一生』、なんて単語は、破壊力抜群、で。


一瞬にして、私の頬を紅くする威力を、持っている。


その頬を隠すために、下を向きながら、自分の頬を両手で挟んだ。


そんな私を見ていた叶夢さん、は。


「柚ちゃん、どした?!もしかして、どこか具合でも悪い?!」


その声には、本気の心配の色がのっていて。


天然なんだか、本気なんだか。


いや、たぶん。


て言うか、絶対に後者、で。


もれなく、ズルい。


ズルすぎる……