ひとたらしどうし

…す、すみません……


私の口もとを、てのひらで塞いで、同じ列に並んでいるひとたちに、頭を下げている叶夢さん。


明らかに語尾に汗マークを飛ばしながら、の、そんな謝罪は、


全然ですよ。


大丈夫です。


仲いーですねぇ。


そんな、まわりのひとたちの優しいコトバに、吸い込まれた。


「騒がしくて、すみません」


ほら、柚ちゃんも。


促されて、同時に頭を下げた。