ひとたらしどうし

お昼を過ぎた、フードコート、は。


当たり前だけれど、お昼ごはんを食べたあとの、甘いもの欲を抱えたひとたちでごった返していて。


私たちも、多分に漏れずにその列に並んでいたのだ。


「メニューを、ご覧になって、もう少々お待ちください」


メニューをお姉さんから渡されて、真剣に悩んでいた叶夢さんの横顔は、今は照れたような戸惑うような表情で。


でも、まっすぐに、私を見つめてくれている。


……おまけに、アイスクリームショップに並ぶ、他のひとたちの視線まで集めてしまっている気がするのは、私だけでしょうか…