ひとたらしどうし

「だから、叶夢さんからもらったピアスは、このイチゴだけ、が、いいんです」


引かれているてのひらに、ぎゅっとチカラを入れる。


それだけでもう、想いは伝わる気がして。


ふたりで過ごしてきた時間は、決してまだ、多いものではないのかも知れないけれど。


叶夢さんと私にしかわからない、温度や距離感や仕草や会話が確実に、あって。


それは確実に、確実に。


叶夢さんと私の、絆になっている。