ひとたらしどうし

「柚ちゃん、どうする?ピアス、たくさん置いてあるよ?せっかくだし、見ていく?」


言いながら、叶夢さんが指差しているお店は、私も知っているジュエリーショップで。


ジュエリーショップと言っても、品がよくて安価な物も取り扱っている、入りやすいお店で。


私に告げたときにはもう、私のてを引いている叶夢さん。


そんな叶夢さん、に。


「叶夢さん、待って待って。ほんとうに、私、このイチゴ以外は要らないんです」


増えていく想い出と、増えていく大切なものたち。


私は叶夢さんがくれたひとつひとつを、精一杯大切にしたいから。