ひとたらしどうし

遅めの、朝昼兼用のごはんを食べて、今度は食料品とか服とか本とか、何でも置いてあるショッピングモールにやってきた。


服やアクセサリーなんかを冷やかして、フードコートでアイスクリームなんか食べて、帰りに夕ごはんの材料を買って、また、いっしょに夕ごはんを作ろうと言う、算段で。


駐車場で車を停めた叶夢さんは、


「ちょっと待ってて」


私に告げると、当たり前のように、助手席のドアを開けてくれた。


「参りましょ」


なんて、おどけた口調で、うやうやしく私の右手を取った。


まるでそれは、シンデレラをエスコートする王子さまの仕草で。


くすぐったい気持ちと、うれしい気持ちが半分ずつ混じった、ふわふわする、気持ちを抱える。