ひとたらしどうし

「こうしていたら、叶夢さんといつもいっしょにいられる気がして」


叶夢さんが夜勤で、私が日勤で。


叶夢さんに会えない時間を持て余して、思い付いたちいさなおまじない。


左足の薬指に、ちいさな虹が架かるペディキュアシールを貼って、右足の薬指には、柚子色のマニキュアを乗せた。


それだけで、なんだかいつも、一日中、四六時中、叶夢さんといっしょにいられる気がして。


そんな私の、たどたどしい説明を微笑みながら聞いてくれた、叶夢さん。


「柚ちゃんのそう思ってくれている気持ちが、さ。もっともっと、柚ちゃんを好きにさせるんだよ。もう、怖いくらいに、さ」


オレにも今度、塗ってくれる?


悪戯っぽく笑う、叶夢さんに。


もちろんです!!


返して、笑い合う、ベッドの中。


ふたりだけの、秘密の時間。