ひとたらしどうし

「この、ひとたらしー!」


言いながら、今度は両手で私の両頬をつねる、叶夢さん。


と、言っても、すごく力加減をしてくれているから、少しも痛くはないけれど。



「それでそれで、柚ちゃん。昨夜は暗かったから気がつかなかったんだけど、さ」


これ。


言いながら、私の足元に絡まる、シーツやブランケットを捲った、叶さん。


そのまま、その指先は、私の両足の薬指をやさしく撫でている。