ひとたらしどうし

私の涙を拭いきった親指は、いつの間にか私の耳たぶに触れている。


「柚ちゃん、あれからこのイチゴばっかり着けてるね」


他にもかわいいやつ、今度いっしょに買いに行こうか。


イチゴのピアスの表面と、キャッチを触りながら、叶夢さんがそんな風に言ってくれたけれど。


「いいんです。叶夢さんが私の為に選んでくれたから、私はイチゴだけで十分です」


「そう?」


「そう、です」


ぬくいベッドの中で、向き合って笑いあう。


ここには、シアワセが溢れている。