ひとたらしどうし

「…柚ちゃん、…柚ちゃん…」


ささやきながら、私の背中一面に、隙間なく、くちづけてゆく、叶夢さん。


…ッ……、


声にならない声が、漏れる。


いつの間にか、私のてのひらは、シーツをぎゅっと掴んでいて。


…柚ちゃん…、


その、私のてのひらの上から、叶夢さんの大きなてのひらが、ぎゅっと包んでくれる。


その力強さに、なぜだか泣きたくなる。


…これは、この感情、は…